徽州曹素功 藝粟斎
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羊毫提斗筆「心手相応」
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心手相応(しんしゅそうおう)
全長:28cm
筆鋒の長さ:6cm
筆鋒の直径:2.5cm(付け根を計測)
羊毫對筆「心手相応」です。「心手相応(しんしゅそうおう)」とは「南史・蕭子雲伝」にある“筆力勁駿、心手相応、巧逾杜度、美過崔寔、当與元常并駆争先。”すなわち「筆力が勁駿で、心の動きのままに手が動くならば、巧みなことは杜度に逾(こ)え、美は崔寔を過ぎ、まさに元常と並び駆けて先を争う」ということです。杜度、崔寔はともに後漢の名書法家。元常は三国魏の大政治家にして書法の名手、鐘繇(しょうよう)のことです。
きわめて細い筆管に、極端に太くなった筆鋒が連なっています。日本ではこのような筆を「だるま」と呼ぶ事がありますが、中国では普通「斗筆」あるいは「提斗筆」と呼びます。「斗」には「酒器」という意味があり、筆鋒を納めた丸い軸の部分を酒器に見立てているのです。そもそも古い時代には、斗筆は筆管全体がワイングラスのような形状をしていました。細い筆管は持ちやすく、また筆鋒のコントロールが容易です。重厚かつ雄渾な筆線を書き出しながら、思いの外軽快な筆さばきを可能としてくれます。
筆鋒には、中ほどにいくぶん弾性の強い太い毛と、墨含みの良い繊細な毛を適度に配合してます。墨持ちが良く、また文字通り勁健な筆力が紙に伝わる構造となっております。精選し、20年以上寝かした羊毫は、艷良くコシにしなやかな粘りを有しています。
筆の柄には「紅木」を用いています。わずかに赤味を帯びていますが、染料などは一切用いておりません。また軸には美しい紋様が現れる水牛の「花角」を使用し、古雅にして飽きの来ない外観に仕上げています。
使い込むごとに手に馴染み、まさに“心手相応”の書き心地がお楽しみいただけることと思います。
定価
8,600円(内税)
販売価格
8,600円(内税)
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