端溪新老坑榠樝硯

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特製古色仕上げ漆盒

■寸法(不定形のため目安としてください)
縦辺:14.5cm
最大幅:〜7.5cm
厚さ:〜1.8cm


■石品・石色・石質:新老坑のなかでもとりわけ温潤細密な石質、鋒鋩を有しており、水巌と見まごうほどです。あたかも水巌旧坑系の石に入るかと判断に迷うところでしたが、あえて新老坑に分類しました。
硯面に天然の裂線がありますが、これは蟲繍と同じく天然の気配を残す作硯であり、磨墨に影響するものではありません。
端溪らしい赤紫色の地色に、硯面、硯背ともに美しい青花が認められ、硯背にはさらに油延光がわずかに浮かび、硯側に天然の皮をのこしております。

■作硯:「榠樝(かりん)」は、中国原産の植物で、南方呉越に産するものとされ、古くから漢方薬の材料でした。家具などをつくる「花梨」は音は同じですが、別の植物です。
またほのかに香るその高貴な芳香が賞翫され、佛手柑とならんで卓上を彩ることもありました。北宋は王安石が”踞堂俯視何所有,窈窕樛木垂榠樝”とうたったように庭園内にも植えられ、また黄庭堅の詩にも”石蜜化螺甲,榠樝煮水沈”とあるように、身近に親しまれてきた果実です。
この硯は四丁型、ないし二両装の墨を磨るに充分な面積を有し、墨池を掘る代わりに硯面をわずかに凹面に仕上げています。ゆったりとした輪郭をもった優美な造形ながら、天然の皮を残し、野趣を兼ね備えたところに、硯匠の感覚があらわれております。

端溪新老坑硯について

■硯材:現在の市場では見ることがまれな、良質な新老坑の端渓硯です。新老坑は、老坑水巌坑洞に近い場所で、1970年代から80年代にかけて採石されました。戦後になって新たに開鑿された端渓の硯坑の中でも、老坑水巌に次いで良質な硯材という評価があります。現在は坑洞が閉鎖され、採石が中断された影響で、良い材質の硯は市場で年々少なくなってきています。

■性質:新老坑硯の鋒鋩は、老坑水巌に迫る性能を持ち、その性質は非常に稠密かつ堅牢です。磨墨における性質は老坑水巌に次ぎ、坑仔巌や麻子坑の旧坑良材に並ぶ極めて優秀なものです。
密生して強靭な鋒鋩を持ち、和墨から唐墨まで、さまざまな種類の墨を容易に溌墨させることができます。多少新しい油煙墨でも、膠によって粘ることなく、光沢豊かで滑らかな墨液を得る事が出来るでしょう。

■使用:良質な墨を磨って用い、仮名や水墨画の小品、写経、絵手紙が尺牘などの小字、さらには王羲之〜唐楷の原寸臨書を書かれる際には丁度良い大きさです。良い墨を使って長年使用することにより、よりいっそう風合いを増してゆくでしょう。

販売価格 98,000円(内税)
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