天瑞書巻墨

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重さ:およそ15g(五銭型:1/2両)
※重量は乾湿の状態で変化します。プラスマイナス5%程度の伸縮をみてください。
初代曹素功が創案した、「曹素功十八品」の第四墨、「天瑞」です。 他の「古法」油烟墨と同じく、桐油を燃やす油烟の生成の際に火力を絞り、油烟の過度の乾燥を防ぎ、収率は犠牲になるものの微細で上質な油烟を得ています。油烟そのものに黒味だけではない、艶と潤いがあるのです。この、他の油烟墨とは別格の油烟を使い、これに製墨用に改良研究し、精錬を重ねた上質な膠をふんだんに配合しております。良質の膠がより多く配合されているのは、明代後期に発達した油烟墨の特徴でもあります。
いわゆる“カーボンブラック”とよばれる、石油や天然ガス由来の工業性油烟や、黒鉛などの鉱物由来の油烟を一切使用しておりません。工業性油烟は、黒いことは黒いですが、油烟墨本来の光彩や表情には乏しいものです。また硯や筆にもいいものでありません。
精選された材料と懇切な製法により、光沢と深い漆黒を呈する上質な油烟墨に仕上がっています。この配合法と製法は、中国でもわずか2人の墨匠のみが知るところなのです。
上等な膠がもたらす墨跡はきわめて堅牢で、良紙と出会えば、表具を繰り返したり、制作から年数が経過しても作品の神韻は損なわれることがありません。この膠の粘性を絶つために、特殊な漢方生薬の配合を行い、重い鉄塊の杵で何度もつきこんでいます。そのため膠が多い新しい墨にしては、磨墨によって得られる墨液はサラリとしており、墨の粘りによって筆の運動をが妨げられることが少ないものです。

清朝初期の曹素功「十種天瑞」には「草聖、酒仙、真儒、陰者、羽士、侠客、高僧、美人、詞伯、画師」といった、諸道を極めた十人の人物を仮託した意匠が用いられています。この「十種天瑞」における書巻墨は、「高僧」を暗喩した意匠を踏襲しているので、この書巻は「経巻」ということになります。
しかし「経巻」に限らず、清朝初期から中期にかけて「書巻」を象った墨の作例が散見されており、その多くは華麗な集錦墨の一笏(こつ)として造られています。僧侶に限らず王朝時代の士大夫達にとって、書巻はきわめて身近で重要なものでした。この「天瑞書巻墨」では、士大夫の文房における伴侶たる「書巻」を意匠にとっています。
書巻を束ねる緞子の紋様は、徽派彫刻を継承する彫刻師の手により、実に繊細な刻線で刻されています。紋様を埋める泥金にはこれも純度の高い金を使用し、紋様と篆文の「天瑞」を埋める藍色の顔料には、天然鉱物を破砕した藍色の岩彩を使用しています。これによって長期間保管しても、金や藍が退色することはなく、墨の意匠の生彩が損なわれることがありません。
使いつつ愛蔵いただければ、まさに古墨のような風格を帯びてくるようになるでしょう。
“天瑞“墨の配合は、”紫玉光”の材料配合を基礎としていますが、その色沢には若干の違いがあります。しかし曹素功の墨の特徴であるところの、濃墨で用いて紫を感じさせる漆黒の艶を備えており、また淡墨で使用すれば、わずかに青ないし紫への傾斜を感じさせる、伸びの良い爽やかなグレーを発揮するのです。また滲みやすい生紙に使用すれば、しっとりとした艶のある深い漆黒を呈し、滲まない加工紙の上では油烟本来の光彩を発揮します。
外側に古雅な意匠の宋錦(蜀錦)を使用し、内側は真綿を絹でくるんで墨を保護しています。特別仕様の墨箱には、ひと箱づつ題箋を貼り、題箋と蓋の内側にそれぞれ「曹素功氏」「藝粟齋」という印を押しています。この印は篆刻家の高黄鵬氏の作品です。
初代曹素功の手により創案され、紫玉光とならぶ高級墨であった「天瑞」を、その一部ではありますが再現することを目指しました。お楽しみいただければ幸いです。
※2008年4月〜5月に完成した墨です。2年ほど経過しており、すぐに使える状態ですが、さらに3年ないし5年寝かせることでより硬く引き締まり、成熟した墨に仕上がって行きます。
※手作業による製造であり、また乾湿の度合いによって、重さや寸法には若干のばらつきがでることがあります。予めご了承下さい。
定価 23,000円(内税)
販売価格 23,000円(内税)
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