徽州曹素功　藝粟斎

筆管の長さ：0.8cm
筆鋒の長さ：2.0cm
筆管の直径：17.1cm
狼毫の先鋭さを極力損なわないように、筆鋒の中ほどに羊毫を混ぜ、さらに周囲を黒く染めた羊毫で覆った兼毫筆です。
王朝時代から民国期にかけての製筆業においては、稀少で高価な狼毫を節約するために、さまざまな工夫が重ねられてきました。実用に優れた、独特な筆が多く生み出されています。この「中書君」は民国期における、実務用の兼毫筆をモデルにとり、忠実に再現しています。
「中書君」とは韓愈の「毛頴傳」において、毛筆を擬人化した主人公である毛頴が「中書令（宮廷において、文書を司る役職）」に任じられた事から、筆の美称、異称とされています。
狼毫と見紛う弾力性をもちながら、その筆鋒は羊毫のようなわずかな揺らぎを持ち、運筆の熟達が入り込む余地が大きい筆です。狼毫筆と併せて、その違いをお楽しみいただければ幸いです。
※兼毫筆は極力直鋒にてお使いください。側鋒では寿命が短く、また副毛の効果が半減します。
※この筆は御使用の目的に併せて、下す長さを調整してください。一般に小楷、尺牘にお使いであれば、はじめは1/2ないし1/3下して御使用いただければ最適と思われます。

定価	880円(内税)
販売価格	880円(内税)
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